メルカリのアプリストア評価依頼文を考えてみた
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メルカリのアプリストア評価依頼文を考えてみた

斉藤 聖 / TSUMIKI INC.

こんにちは。最近、メルカリで使わなくなったWiMAXルーターを出品したところ、すぐに、言い値で売れたのが嬉しかった斉藤(37歳・男性)です。株式会社つみきでディレクターとライターをやっています。

メルカリの取引が完了したタイミングで、こんな画面が表示されました。

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アプリストアでの評価を求めるメッセージです。わたしはAndroidユーザーなので、Google Playへの導線が貼られています。

取引を無事に終えて、懐があたたかくなったハッピーなタイミングでストア評価を依頼してくるあたり、さすが考えられてるなぁと思いました。

しかし。

正直言って、あまり評価をしようという気が湧きませんでした。

なぜか。

メルカリでの取引ありがとうございました。

というのは、わかるんですが、

よろしければ★★★★★をつけていただけませんか?

という一文が、直接的過ぎるというか。サービスを使っておこづかいを稼いでおきながらなんですが、ちょっと厚かましいなと。「いや、いきなり★5ってちょっとな…(面倒だし)」という印象を受けました。

そこで。

どういう言葉にすれば、「いいでしょう、評価しましょう!」と思えるのかを、自分なりに1時間一本勝負で考えてみることにしました。

思いつくままに考えてみる

メルカリでの取引ありがとうございました。
あなたからの評価・コメントをお待ちしています。

★の件をなくした分、物腰はやわらかくなり、厚かましさは払拭されましたが…、フツーですね。

メルカリでの取引ありがとうございました。
あなたの評価・コメントを開発者へお聞かせください。

開発者というワードを入れて、もうすこし具体的に。自分の声が、”なかのひと”に届く感が強まって、すこしは評価する甲斐を感じるかなと。

お取引おつかれさまでした!
あなたの評価・コメントを開発者へお聞かせください。

ここで視点を変えて、一文目を変えてみました。サービス側から感謝を伝えられるのは、もはや当たり前なので、「おつかれさまでした」にすることで、取引終了直後のユーザーのきもちに一歩近づけた感があります。文字数も削れて、より端的です。

お取引おつかれさまでした!
開発者へ評価・コメントをいただければ、嬉しいです!

その上で、二文目に感情を入れて、あえてラフな言い回しに。フレンドリーですが、かえって好感をもたない人もいるかもしれない。

ユーザーがベネフィットを感じるようにしてみる

お取引おつかれさまでした!
あなたの評価・コメントをサービスの品質向上に役立てます。

品質向上(= ユーザーの使い心地UP = ユーザーベネフィットという情報を盛り込みました。カスタマーセンターに電話してオペレーターと話す前に流れる「このやりとりは品質向上のため録音させて〜」というナレーションと同じです。ユーザーに評価を求める目的を理解してもらってから促します。

お取引おつかれさまでした!
サービス改善のため、あなたの評価・コメントをお聞かせください。

内容は同じで言い方をアレンジしましたが、印象は変わりませんね。

お取引おつかれさまでした!
私たちは日々改善を続けています。ぜひあなたの感想をお聞かせください!

お客様のために努力をしている、”なか”の背景を伝えてみました。ついでに、評価・コメントを「感想」と言い換えました。

文字数が許せば、「みなさんにお買い物・お取引を楽しんでいただけるように〜」といったメッセージを加えると良さそうです。

と、

ここまで考えてみて、アプリストアで評価・コメントを求める理由が大きくふたつあることに気づきました。

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ひとつは、より多くのダウンロードを獲得するため。ユーザー獲得のために、アプリストアで高評価であることはとても重要です。

もうひとつは、品質向上・サービス改善の意見を募るため。ストアは、ユーザーから直接意見を得られる、貴重な場所のひとつです。

ただ、役割としては、ひとつめのダウンロード獲得のための高評価を募ることが優先順位としては高いでしょう。

そこで、例の依頼文を振り返ってみます。

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この「よろしければ★★★★★をつけていただけませんか?」は、つまり満点でなければ評価はいらないということなのかと。高い評価、ポジティブなコメントは欲しいけど、他はいらないという意図があるのではないかと気づきました。

とすれば、ストアでの高評価へ誘うことが、ここでの命題。残り30分、★5つ評価へ誘う表現を考えてみます。

「★★★★★をつけて」をポジティブに言い換える

お取引おつかれさまでした!
あなたの評価・レビューが私たちの励みになります。

ストアでの高い評価を開発・運営サイドの「励み」と表現しました。アプリゲームでは、「開発者への支援」という課金メニューがあったりします。それと同じ考え方で、こういう手もあるかなと。アプリとユーザーの距離感が近いほど、効果を発揮しそうな気がします。

お取引おつかれさまでした!
あなたの応援レビューが、私たちの何よりの励みです!

ストアでの評価・コメントを「応援レビュー」と前向きなものとして言い切ってしまう。さらに「何より」と強調して気持ちに訴えかける、とか。

\★★★★★/
お取引おつかれさまでした。
あなたの応援レビューが、私たちの何よりの励みです!

「★★★★★」を直接訴えかけずに、デザインっぽいあしらいで入れるという方法もありですね。

と、ここまでで時間一杯。

ふりかえり

どんなタイミングで、どんなことを、どんな風に伝えるか。

極端な例ですが、メルカリで100万円の売上があったタイミングで「★★★★★をつけて」とメッセージするのはめちゃめちゃ有効かもしれません。つまり、体験にふさわしいトーン&サイズのメッセージを適宜伝える、ということが肝心なのかなと。

そもそも「Google Playに移動」「あとでやる」「今後、表示しない」というボタンのテキストを「応援する」「★★★★★をつける」というように変えるところから考えられると、表現の可能性がグッと広がりそうです。

目の前の相手になんと伝えれば、動いてもらえるか。UXライティングは、奥深い。

本日はここまで。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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やった😊 ありがとうございます!
斉藤 聖 / TSUMIKI INC.
株式会社つみき(https://note.tsumikiinc.com/)/ライター・ディレクター、1984年2月出生。 主にUIUXデザイン、Web・アプリ制作、UXライティングについて書いてます。