D2Cサイトにおけるブランドストーリーの効果的な伝え方とは? 食品D2C 事例&考察
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D2Cサイトにおけるブランドストーリーの効果的な伝え方とは? 食品D2C 事例&考察

斉藤 聖 / TSUMIKI INC.

D2Cサイトでは、「なぜこの商品をつくったのか」「どんな体験をユーザーへ届けたいのか」といった想いを伝えるコンセプトやストーリーは、欠かせないコンテンツのひとつと言えます。

巷にあるD2Cサイトでは、どんな伝え方をしているのでしょうか。今回は食品を取り扱うD2Cにしぼって、特長的なサイト3つをご紹介&考察します。

BASE FOOD

1食で1日に必要な栄養素の1/3がすべてとれる主食を毎月自宅に届けてくれる BASE FOOD。サイトには「開発ストーリー」というコンテンツがあります。

「数年前、僕は渋谷のIT企業で働いていました。」

という書き出しで、創業者がなぜBASE FOODを立ち上げるに至ったかをブログのように、体験記的に綴(つづ)っていて、とても読みやすい。

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特長は、マンガ風のイラスト。ブログ調のラフな語りと、このイラストがあることで、サービス立ち上げまでのストーリーが、スッと頭に入ってきます。ポイントとなる文章が赤字で示してあるのも親切です。

文字数はやや多めで約1,100文字ありますが、スラスラと読めて、わかりやすい。飽きさせずに最後まで読んでもらう工夫を感じました。

ラベル:開発ストーリー
特長:ブログ調のラフな文体、マンガ風のイラスト
文字数:約1,100文字  

snaq.me

日本全国のマルシェおやつをパーソナライズして定期便で届けてくれる snaq.me(スナックミー)には、「Story & Promise」というコンテンツがあります。

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snaq.meが提供する『おやつ体験』やこだわりを明文化した「Story」と、CSR的な社会への約束を表明した「Promise」の二本立てです。

特長は、ページの冒頭にあるブランドムービー。おやつの原料となる食材の収穫から開発〜製造のプロセス、お菓子を楽しむユーザーの姿までが収められています。

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ムービーの長さは1分40秒で、ナレーションなしの音楽のみ。このムービーだけでも、こだわりや『おやつ体験』のイメージが伝わってきます。

Storyでは、サービス立ち上げのきっかけがステートメントとしてまとめられていて、明確にコンセプトが伝わってきます。手書き(風)の見出しからは、ブランドのやさしさや親しみやすいイメージが感じられます。

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Promiseでは、5つの約束がイラストとセットで簡潔にまとめられていました。

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ラベル:Story & Promise
特長:ブランドムービー、ブランドステートメント
文字数:約620文字 ※Storyのみ

homeal

1〜6歳頃までの幼児食期に特化した幼児食宅配 homeal(ホーミール)には、TOPページに「our mission」があります。

「幼児食の悩みをゼロに。」というミッションのもと、つくる悩み、食べない悩み、栄養の悩み、食卓の悩みという4つで章立てていて、それぞれを「ゼロに(する)。」というキーワードでわかりやすく整理し、ミッションの内容が展開されています。

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ひとつの悩みにつき、画像1枚と、115文字程度に統一してまとめられた文章。ママ・パパの幼児食に関する悩みをどのようにゼロにするのか、具体的なサービス内容や機能性をあげながら、コンパクトに、わかりやすく紹介しています。

特長は、各セクションの見出し。

「子どもの食事は手を抜きたくない。でも、毎食つくるのは大変。」

といったように、ママ・パパのインサイト(本音)を見出しにすることで、共感を促し、読み手が内容に入りやすいように工夫されています。幼児を抱える多くのママ・パパは、「うん、うん」と頷きながら自分ごと化できるのではないでしょうか。

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our missionでは、どちらかというと商品・サービスの内容に重きが置かれて書かれてありました。

では、より深いブランドストーリーや立ち上げに寄せる想いを伝えるコンテンツはないかと探してみると、「会社概要」で代表からのメッセージとして語られていました。

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D2Cブランドでは、プロダクトにまつわるコンセプトや世界観などのストーリーテリングが大切となる一方で、具体的な商品・サービスの内容をきちんと理解してもらうことも欠かせません。

homealは、他でもない幼児の健康を育む商品・サービスを届けるD2Cブランド。ブランドの想いだけでなく、商品の安全性や実用性が腑に落ちていないと、ママ・パパからは選ばれにくいのかもしれません。

そういった背景を踏まえて、homealのサイトでは、TOPページに機能寄りの情報を入れた「our mission」を、深いブランドストーリーは「会社概要」に、という設計をしたのではないかと推察することができます。

このように、ブランドのストーリー・世界観が重要とされるD2Cであっても、必ずしもストーリーテリングを前面に出すのではなく、サイト内で伝えるべき情報の優先順位を整理して、設計することの必要性を感じました。

ラベル:our mission/会社概要
特長:キーワードを用いた章立て、インサイトの見出し化、会社概要でのブランドのストーリーテリング
文字数:our mission 約500文字/会社概要 約570文字

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以上、D2Cブランドのふさわしいストーリーの語り方とは何かをテーマに、3つの食品ブランドを特長的な事例としてピックアップして、考察してみました。

申し遅れました、私、株式会社つみきでライターとディレクターをやっている斉藤と申します。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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つみきUIデザイン事業部ではブランドのEC事業を継続的に成長支援する『D2Cデザインパートナーサービス』の提供を行っております。 ぜひお問い合わせください!


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斉藤 聖 / TSUMIKI INC.
株式会社つみき(http://tsumikiinc.com/)/ライター・ディレクター、1984年2月出生。 主にUIUXデザイン、Web・アプリ制作、UXライティングについて書いてます。